スキャナーの分解改造

CanoScan FB636U

2001.07.10


ウィーン!ガッガッガッ!
スキャナー撮りが終わって,スキャナーヘッドが定位置に戻る途中で,ケーブルが本体とヘッドの間に挟まり,ヘッドが動かない状態に陥ってしまいました.修理班の登場です.といっても私ですが.
まずは,どうすれば分解できるか観察します.
驚いたことに,このスキャナーはネジは一切使われていません.ということは,すべてはめ込みです.
これはふたを取ってしまった状態です.

ここまではめちゃくちゃ簡単です.
このように,蓋は単に挟まっているだけです.しかもツメはほとんど出っ張りがなく,力任せに両側のツメの中央をゆがませて,取り外せます.
ツメ受け部分.

ここもしっかりしています.

とにかく力任せに分解しても大丈夫!
いよいよガラス面の取り外しに掛かります.

まずは手前の両サイドのプラスチックカバーを外します.

これもご覧のように,ちょっとしかツメが出ていませんので

写真の位置を持ち上げてたわませて外します.

思い切ってやっても大丈夫!
次は奥側のプラスチックカバーを外します.

ご覧のようにここをマイナスドライバーで押し下げながら,

プラスチックカバーを下に引っ張ると取れます.

このプラスチックカバーは,ガラスに接着されていますので,

無理にはがさないように.
さて,ガラスが外れました.

もう部品はありません.

これだけです.

簡単な代物です.
さて,原因究明です.

これは手前から見た写真です.

ヘッドを手で無理やり動かして,究明しました.

どうやら,ヘッドが一番上まで行ったときに,

途中にあるくぼみにケーブルが挟まってしまうようです.

何度か挟まって,ケーブルに折れ癖がついています.
これが,段差部を後側から見た写真.

あの段差を何らかの方法で,平らにして,

ケーブルが落ち込まないようにしてやる必要があります.

橋を架けることにします.
橋は硬い紙を両面テープでくっつけただけ.

しかし,見事に段差がなくなりました.
橋を横から見たところ.

これで,ケーブルは溝にはまって唸る事はなくなりました.

めでたし,めでたし.